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どこかにいってしまったものたち

どこかにいってしまったものたち
クラフト・エヴィング商會 / 筑摩書房
スコア選択: ★★★★

「不思議の品売ります」が謳い文句のクラフト・エヴィング商會が明治~昭和期に取り扱っていたものの今は様々な理由で存在しない商品達を紹介している。闇をつくるアストロ燈や過去を映し出す時間幻燈機のようなドラえもんの道具じみたものから人造虹製造猿、卓上キネマハウスといった凝ったオモチャのようなものまで様々。当然のことながら出てくる商品は勿論、クラフトエヴィング商會自体も架空のもの。実在しないものについての説明を詳しく書くというだけなら大して珍しくもない種類の本なのだけれど、この本の凄いところは紹介している商品の広告や箱を本当につくってしまったこと。その写真を本のなかで多用しているから雰囲気が抜群にいい。特に昭和初期に発売された「水蜜桃調査猿」の解説書を復刻した部分では、そこだけ紙質が古くなっていて、なんと匂いまで!古い本の匂いがするという凝りよう。内容の可笑しさもあいまって、これには思わず笑ってしまった。
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by jingi20 | 2005-03-22 03:42 |