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夏の名残の薔薇

夏の名残の薔薇
恩田 陸 / 文藝春秋
スコア選択: ★★

 本筋とは余り関係無いけれど登場人物達の語るちょっと謎めいた話、親しげにしながらも相手の隠している事を探り当てようとしている緊張感のある会話、そして章ごとに変わる語り手。これぞ恩田陸の醍醐味!最近、刊行数は多くても面白さはイマイチだったけどコレは久々のヒット。これだから恩田陸はやめられない・・・と読み始めは思ったのだけど読み進めるうちになんだか嫌な予感がしてきて、その予感は当たってしまった。

 章の終わりに殺人事件が起き、次の章は語り手が変わって殺人事件が起こる少し前から始まる。そして事件が起こった場面になると・・・何も起こらない。何も起こらないんですよ。そのまま話は進んで行き、また章の最後に死人が出る。この繰り返し。この不可解な謎をどう納得させてくれるんだろうと不安と期待を抱きつつ最終章へ。恩田陸の作品は最後がスッキリしないものが多いのだけど今回はそれに磨きがかかってた。

 なに、この読後感の悪さ!
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by jingi20 | 2004-11-05 23:09 |